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サンヨウキ通信

【保冷ボックス徹底活用ガイド 第3弾】保冷剤が保冷力を決める!プロが教える賢い選び方と活用術


3週連続でお届けした「保冷ボックス徹底活用ガイド」。

第1弾ではソフトタイプ、第2弾ではハードタイプ(Zパックシリーズ)の保冷ボックスの魅力と活用法をご紹介しました。

最終回となる第3弾は、保冷ボックスの性能を最大限に引き出す「保冷剤」に焦点を当てます。

「保冷ボックスを選べばそれで安心」と思っていませんか?

実は、保冷剤選びを間違えると、せっかくの高性能な保冷ボックスもその能力を発揮できません。保冷剤は、まさに
「冷気を作り出すエンジン」であり、最適な温度管理を実現するための「影の主役」なのです。

今回は、意外と知られていない保冷剤の種類や特性を徹底解説!


貴社のビジネスニーズに合った最適な保冷剤を見つけ、温度管理の精度と効率を飛躍的に高める賢い選び方と活用術をご紹介いたします。


なぜ「保冷剤」選びが重要なのか?


保冷ボックスは
、内部の温度を外部から遮断する「断熱材」の役割を担います。しかし、冷気を自ら作り出すことはできません
その冷気を作り出し、庫内の温度をコントロールするのが保冷剤の役割です。

保冷剤を使用することで・・・

➡ 目的温度の維持

0℃以下、2~8℃など、保冷したい商品に合わせた厳密な温度帯を保つために、適切な保冷剤が必要です。

➡ 保冷時間の延長

高性能な保冷剤とボックスを組み合わせることで、長時間の輸送や保管が可能になります。

➡ 品質の確保

温度変化に敏感な食品や医薬品の鮮度・品質を保ち、廃棄ロスやクレームを防ぎます。

➡ 効率的な運用

適切な保冷剤は、過剰な冷却材の使用を避け、運搬や補充の手間を削減します。

保冷剤の種類と特徴:ニーズに合わせた最適な選び方


保冷剤には様々な種類があり、それぞれ特性が異なります。目的に合わせて使い分けることが重要です。

1. 手軽で柔軟な「ソフトタイプ保冷剤」

弊社とお取引がある、㈱トライ・カンパニー様は、ソフトタイプの蓄冷剤生産数量で国内トップクラスを誇るメーカー様です。その協力のもと、高品質なソフトタイプ保冷剤をご提供しております。

【キャッチクール】


 

①優れた保冷能力と豊富なサイズ展開

強力な保冷能力を持つゲルタイプで、20gから1000gまで様々な用途に対応するサイズを取り揃えています。

②衛生的で安心な高品質設計

不純物を含まないRO水を使用し、内容物には防腐剤や安定剤を配合。PL保険にも加入済みで、QRコードによる詳細情報提供も行い、安心してご使用いただけます。

③手軽に導入可能で、柔軟な運用を実現

高価な設備が不要で、比較的安価に導入できるため、必要な時に必要な数だけ手軽に始められます。急な需要増や、短期間のイベントなど、柔軟な運用が可能です。

④カスタマイズ可能で、多様なニーズに対応
別注サイズやプライベートブランド(PB)印刷、凍結配送も条件により可能です。貴社の特定のニーズやブランディングに合わせた製品を提供できます。

 


日常的な少量輸送、例えば個人商店でのデリケートな商品の配達や、試作品の持ち運びなど、細やかな温度管理が求められる場面で活躍します!

また、エコバッグでの買い物時に生鮮食品や冷凍食品の鮮度を保ったり、クーラーボックス内の隙間を埋めて保冷効率を高めたりするのにも便利です。個別に持ち運ぶお弁当の保冷など、パーソナルな用途でも安全な温度維持に貢献します。


【キャッチクールMCH】

マイナス温度帯の軟包装タイプ

 


ソフトタイプ保冷剤の中でも、特に
マイナス温度帯の維持に特化した「キャッチクールMCH」をご紹介します。これは、-11℃、-21℃、-35℃という超低温を実現する軟包装タイプの保冷剤です。

 

ドライアイスの代替品としてもご検討ください。安全性が高く、再利用可能で、ランニングコストの削減にも貢献します。

 

①超低温対応 

-11℃、-21℃、-35℃の3タイプがあり、設定されたマイナス温度帯を長時間維持します。

 

②軟包装タイプ

凍結前は柔軟性があり、内容物に合わせて配置しやすい特性を持ちます。

 

③高品質なRO水使用

不純物を含まないRO水を使用し、衛生的で安心です。


キャッチクールMCHは、その超低温性能を活かし、幅広い分野で厳密な温度管理をサポートします。

溶けやすいアイスクリームや冷凍食品を「カチカチ」の状態でお届けしたい場合、あるいはワクチンや治験薬など、温度逸脱が許されないデリケートな医薬品の輸送・保管に最適です。

さらに、特定の洋菓子や生鮮魚介類、精密な化学物質など、極めて低い温度での維持が求められる商品の宅配や運搬において、その真価を発揮し、品質劣化を徹底的に防ぎます。

 


【キャッチクールマット】

凍結後も折り曲げ可能なシート型保冷剤


同じく㈱トライ・カンパニー様より、シート状のソフトタイプ保冷剤「キャッチクールマット」をご紹介します。

 

①「落とし蓋」効果

商品の上に被せて使うことで、冷却空間を圧縮し、保冷剤と落とし蓋のW効果を発揮します。

 

②高い保冷性能

断熱層と保冷剤層に分かれているため、外部の熱を遮断し、保冷効果が長時間持続します。

 

③凍結後も柔軟

凍結後でも折り曲げが可能な特殊設計。商品の形状や配置に応じて無駄なく冷やすことができ、効率的な保冷を実現します。

 

④高耐久性

丈夫なアルミフィルムを外装に使用しているため、何度でも繰り返しご使用いただけます。


例えば、パンやケーキ、寿司などの食品配送において、ボックスが完全に満たされていない場合でも、このマットを商品の上に被せることで、冷気が逃げるのを防ぎ、庫内の温度を安定させます。

また、店舗内での牛乳やチルド品の一時保管では、在庫が減るにつれて生まれる上部の空間もしっかりと冷気で満たし、鮮度を維持します。

 

さらに、宅配ボックスへの置き配の際にも、商品を上から覆うことで、外気温の影響を受けにくくし、お客様が受け取るまで確実に冷たさを保ちます。

 


 

2. 精密温度管理を叶えるハードタイプ畜冷剤

保冷ボックスの性能を最大限に引き出し、より厳密な温度管理を求めるプロの現場で選ばれるのが、この「蓄冷剤」です。一般的に流通する保冷剤の中でも、業務用で低温物流に特化したものを指します。

 

保冷ボックスと組み合わせてご使用いただければ、長時間の保冷が可能となります。保冷時間と温度は、保冷容器の種類や使用環境などの条件によって異なります。

 

 

①頑丈な構造と安全性

非常に耐久性の高いプラスチック容器に内容物が封入されており、万が一の衝撃でも内容物が漏れにくい設計です。これにより、繰り返し安全にご利用いただけます。

 

②特定の温度帯を長時間維持

 0℃以下はもちろん、-16℃、-21℃、-25℃といった詳細な氷点下温度帯を、長時間安定して維持するために特化して開発されています。

 

③優れた再利用性

繰り返し凍結・使用が可能なため、使い捨ての冷却材に比べて経済的です。

繰り返し使用可能なハードケースタイプの蓄冷剤は、その形状が安定しているため、無駄な保冷スペースをとらず、効率的な積み込みが可能です。保冷ボックスと組み合わせることで、長時間の保冷を実現し、特に以下の用途で真価を発揮します。

 

 

~担当者の裏話:ジェラート製造業のお客様からのご相談~


以前、牧場でジェラートを製造されているお客様より、「冷凍庫から店舗への移動中、ジェラートの品質を完璧に保ちたい」というデリケートなご相談をいただきました。

 

一般的な保冷ボックスでは、ジェラートの最適な温度を維持することは困難です。そこで、私たちは、お客様の切実なご要望にお応えするため、専用の「保冷ボックス」と、業務用の冷凍庫環境に合わせた『-25℃の蓄冷剤』をセットでご提案させていただきました。

 

おかげさまで、お客様からは「店舗に到着するまで、良い状態で提供できています」と、大変嬉しいお言葉を頂戴いたしました。

保冷剤の賢い使い方:保冷効果を最大限に引き出すテクニック


保冷剤の性能を最大限に引き出し、保冷ボックスの効果を高めるためのポイントです。

「予冷」の徹底

保冷剤だけでなく、保冷ボックス自体も事前に冷蔵庫や冷凍庫で冷やしておく「予冷」が非常に重要です。これにより、庫内の温度上昇を抑制し、保冷効果の持続時間を格段に伸ばせます。

内容物と保冷剤の適切な配置

基本的には、保冷剤は内容物の上に置くのが効果的です(冷気は下に流れるため)。また、庫内に隙間ができないよう、内容物と保冷剤をバランスよく配置することで、冷気の逃げ場をなくし、保冷効果を高めます。

量と種類の最適化

使用環境(外気温、移動時間)や保冷したい温度帯に合わせて、保冷剤の量と種類(0℃用、氷点下用など)を適切に選びましょう。適切な量を使用することで、過冷却や無駄なコストを避けることができます。

劣化サインの見極め

蓄冷剤は繰り返し利用できますが、長期間の使用や破損により性能が低下することがあります。形状の変化(膨張、凹み)、内容物の漏れ、保冷時間の短縮などのサインが見られたら、速やかに交換しましょう。

保冷剤で「安心」と「品質」を確保する、ビジネスの次なる一手


3週にわたる「保冷ボックス徹底活用ガイド」は、今回で最終回となります。

ソフトタイプ、ハードタイプ、そして今回の保冷剤特集を通して、「適切な温度管理は、保冷ボックスと保冷剤の最適な組み合わせによって実現される」ということをお伝えできたかと存じます。

保冷剤選びは、単なる付属品選びではありません。それは、貴社の商品の品質を保証し、お客様に「安心」と「満足」を届けるための、非常に重要な「投資」なのです。

弊社では、お客様の具体的なニーズに合わせ、最適な保冷剤と保冷ボックスの組み合わせをご提案させていただきます。多岐にわたる製品知識と、恒温槽での温度テストも可能ですので、どうぞご安心ください。

▼ Zパック(ハードタイプ保冷ボックス)の詳細はこちら

https://cool-box.jp/products/list?category_id=1

▼ 蓄冷剤(保冷剤)の詳細はこちら

https://cool-box.jp/products/list?category_id=48

▼ 蓄冷剤の正しい使い方など、さらに詳しくはこちら
https://cool-box.jp/news/17

 

 

 

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